オリジナルビールの仕込みも佳境です。前回までの記事はこちら!
ろ過
ヨウ素テストを経て、糖化が無事終わりました。
次はろ過という作業に入ります。が!その前に76度以上まで加熱して糖化でお世話になった酵素の働きを止めます。マッシュアウトというそうです。酵素さん今までありがとう。
76度になったら、釜下の蛇口を開けてジョッキに麦汁を取り、静かに釜の上部に戻します。麦芽の層の高さが一定になるようにそーーーーっと循環作業を10分間続けます。3人で麦汁を交代で循環させます。
イメージ的にはコーヒーをドリップするような作業でして。そっと。まんべんなく。くるくると。10分同じ作業をやっているとだんだん無口になってきます。でも美味しいオリジナルビールのために頑張ります、
アラームが鳴って、ろ過できたかをグラスに麦汁をとってチェックします。おぉ透き通ってきましたね。この時点で味見したら甘くて美味しかったです。香ばしくて甘い甘酒?のような味でした。
釜の移動
下の蛇口をひねって抜いた麦汁を煮沸釜に移します。
必要な麦汁の量は真ん中に立っている目印棒の茶色い輪ゴムまで。麦汁が減ってきたら糖化に使っていた釜の麦芽にお湯のシャワーをかけます。上からの圧力で麦殻に残ったエキスを漉し取るためだそうです。

麦芽が空気に触れないように、1-2cmのお湯の層を作ります。一人で麦汁を移動させて、残り二人でお湯をひたすらかけます。
麦芽の取り出し
糖化に使った釜から麦芽粕を、取り出します。これは牛や豚の飼料になったり、畑の肥料になったりするそうです。
ちょっと休憩
ここまで休みなく作業をしていたので、ここで休憩します。木内酒造さんにはお酒が飲めるBARも併設されていて、そちらでお酒とおつまみを買って作業場で乾杯。人数(3人)の割にグラスの数が多い・・・日本酒・リキュール・もちろんビールも全て美味しい!オレンジピール風味のオリーブやナッツも少しずつ手が込んでいました。

ホップ投入
飲みながら作業は続きます。
100度まで温度を上げた釜に苦味づけのホップ1st.ホップを投入します。オトナリのビールの1stホップはチヌーク。

ホワイトエールの場合は2nd.ホップは加えないそうなので、30分後に3rd.ホップ アマリロを入れます。同時に副原料のコリアンダーを入れて5分間煮沸をキープします。煮沸を終えたらオレンジピール・ナツメグを加えます。
ワールプールレスト
ここで釜に渦巻きを作るように、オールのようなもので麦汁を一定方向に混ぜます。充分に混ぜたら15分間そのままで待ちます。
麦芽冷却

麦汁を熱交換器を通して20度くらいに冷却します。来ました!オトナリビール!!これが熱交換器を通って冷却されます。
オトナリオリジナルビール

冷却したものがこれです。あれ?!ホワイトエールじゃない!?麦汁の仕込み開始から色が濃いのは気になってましたが・・・・やっぱり濃いですね。
スタッフさん:「これから少し明るく、薄くなりますよ。でもCRYSTAL WHEATを入れたので普通のホワイトエールの色にはなりません。」
まあ・・・いいや!美味しければ!!といことで試飲。

麦芽の香りやホップの苦味、オレンジピールの爽やかな香りもちゃんと出てます。まだ糖分があるので甘いですが、発酵する過程で糖分は消費されるので甘みはなくなるそうです。スタッフさんも「しっかりと香りも良くていいですね!美味しいビールになりそうです!!」と言ってくれました。嬉しい。
これでオトナリオリジナルビールの仕込みは終了です。4週間後の出来上がりがとても楽しみです。
オトナリらしいオリジナルラベルもデザインして、皆さんの前には6月1日に登場しますよ◎会場で是非飲んでみてくださいね!!皆さんと冷たく冷やしたオトナリオリジナルビールで乾杯できたら嬉しいです!!
オトナリオリジナルビールは次のオトナリatたちかわの会場で飲めますよ。日程などは下の記事でチェックしてください。